デジカメ教室（特別講座）

 

オフ会二日目、駒ケ岳山麓の朝はひんやりと冷えていた。

三々五々、寝ぼけマナコで起きだして、食い散らかした昨夜の宴の後始末。

おおよそ片付き終わったところで、gaku @信州氏による“デジカメ教室”が開かれた。

 

氏は、動物カメラマンとして知る人ぞ知る、プロ中のプロ。

特別講座は、今回オフ会の目玉である。

わたしは、この講座受講のため、２代目デジカメを買ったのだった。皆さんの思いも似たり寄ったりだったのかも。各々が手に手に真新しいデジカメを持ち、氏の話に聞き入った。

余談ながら、わたし、初代デジは、酔っ払ってどこかへ置き忘れた。数百枚もの撮影記録がおさまっているデジカメだった。あぁくやしい！

 

氏は、細かな技術的なことは、ほとんど何も話されなかった。

見たこともないような大きな専門家用デジカメをいくつか取り出して、そのカメラ個々の特性を楽しげに語った。物を撮りたいように撮るには、カメラを知り、自分のシャッターブレ対応力を知ることが、大切だと繰り返し語った。構図の話は一度もなかった。被写体と目線を合わせて撮ると熱っぽく語った。ドブねずみに三脚なんぞ使えない。道に直接カメラを置き、這いつくばって撮るのだとのことだった。

 

つまるところ“どうしても撮りたいという気持ちが撮らせる”ということらしい。

氏は、熱いまなざしで、そう語った。

この真摯な方が、懸命な気持ちで撮った写真はどんなだろう。

じっくり味わってみたい！

恥ずかしながら、まだ、わたしは、氏の作品集を一つも持ってない。

以後、少しずつ集めてみよう。