ヤバイ　　

 

わたしは、前稿でもお話ししたように、某大規模体育館で安月給をいただいているが、先日来ここでオリンピックの某競技アジア予選が行われており、月給比いかがかと思われる激務（？）のなかにある。

 

こんな最中、背筋ネンザの変な格好をさらし、役職者から叱責を受けるのもしゃくだから、今日は大きな顔で休暇を取り、自宅で休んでおる。

しっかり養生（洋上＝沖へ釣り行き）して、背筋ネンザを伸ばし治そう魂胆だったが、朝から大雨であって、洋上へ出ることままならず、しかたなくパソ前に座り、かくは不精を囲っておる。

心なしか、背筋ネンザも一休みといった感じだ。このまま治ればありがたいのだが…。

 

歳というものは、まことに難儀なもので、常に身体所有者の意識に遅れて顕在化するのであって、このたびもベンチプレスになんぞ取り付いたこと自体がそもそもの誤りであったと、遅ればせながら承知せざるを得ない。

だが、ここで、しょげて鍛錬を中止すれば、向後、ずるずるへたばるばかりであろう。

ヘナヘナ竿さえ持ちかねるようにならんともかぎらん。ヤバイヤバイ。

背筋の一本や２本は屁でもない。どこがどうなろうと、ヤッパ、鍛錬は続けるつもりだ。

 

体育館に居ると、周りは、お客は、おおむね達者なお方たちばかり。

歳寄りも見かけるが、有閑マダムの卓球・バドミントンなど、お遊びゲーム族を除けば、かつて勇名をはせたお方たちがだんぜん多い。
たんなる年寄りとは一味も二アジも違う。

一昨日は、かの超有名人・長島茂男氏が、お越しになった。

昨日は掛布氏のお顔が見えた。

お二人とも、サッパリした涼しげなお顔だ。背広をキチッと着こなし、スタスタと早足で歩まれる。

下腹が出ていたかって？

そんなバカな。

 

雨が小降りになってきた。

播磨マリーナまでひと走りし、愛艇「はまちどり」の顔でも見てこよう。

背中のシップ薬絆創膏を張り替えて…。