危ない! 

 

今朝(1月28日)の読売新聞に、“カキの食中毒ウイルス・気泡で殺菌”のコラム記事がある。

微小な気泡オゾンを利用して、食中毒の原因となるウイルスを殺すとある。

雑菌も殺菌できるから、夏でも食べることが出来るとある。

 

この記事は、大きなことを、見逃している。

カキ中毒の多くは、貝毒によるものである。

この貝毒物質は、ウイルスじゃない。

したがって、気泡オゾンじゃ殺菌・分解できない。
加熱処理してもダメみたい。

 

貝毒中毒には未だ効果的な治療薬が見つかっていない。

フグ毒に治療薬が無いのと同様である。

貝もフグも、その毒性は食性から生ずるもの。毒性プランクトンを摂取し続けることからくる毒の集積によるものらしい。

 

中毒にかかれば、対症療法をもって、じっと我慢で回復を待つしかない。

以前、わたしが、カキ中毒に罹患した際は、3日間ほど、七転八倒の苦しみの後、アッと言う間に回復した。

 

厄介なのは、一度この貝中毒にかかれば、以後、貝毒反応が敏感になり、以前に比して、より少ない毒成分にも、激しい中毒反応が生ずることだ。

 

で、

間違っても、表記新聞記事を丸呑みし、カキを食うなどは、せぬがよろしい。

気泡オゾンで殺菌できるのは、ウイルス。貝毒成分はウイルスじゃない!

わたし、貝が大好物。

我慢が出来んから、食う都度、決死の覚悟で食っておる。

 

所属マリーナで、毎年この時期“カキ・食い放題パーティー”が催される。

わたしの、以前の、カキ中毒を知るお方が、

「熱を加えたカキなら大丈夫でっせ」

と、誘ってくれるが、なかなか、そういうわけには参らんわけだ。

自宅で、明後日以降の予定・日程を睨みつつ、ほんの少々カキを食う。これ以外に手はないみたい。

(注・カキ中毒は、食って後、24時間後に発症し、3日間七転八倒の後、ケロッと治る。運が悪ければ死亡する)



緊急訂正⇒この道の専門家から、以下の、緊急連絡が入りました
        わたし、以後は、泡でゆすいで(気泡オゾン浴させて)後、腹いっぱい食うつもり。 

♂♀★☆
「先生のは、ウイルス(SRSVいまではノロといいます)による中毒です。先生がカキは怖い怖いと言っているのは麻痺性貝毒のことで、確かにカキも原因になることもありますが、食べてから30~40分で顔面あたりから麻痺が始まるようです。24時間もたってからの症状はウイルスか細菌性のものです。ちなみに近年ではカキの麻痺性中毒にはお目にかかっていません。冬場のカキ中毒は必ずと言っていいぐらいノロウイルスが原因です。とりあえずは訂正まで」