あの男前　

 

種田山頭火の友人に森有一というお方があって、俳人でもあり、日本画家でもあるお方だが、その孫にあたる森○平というのが、わたしのポン友。

このたび、彼から、有一氏の遺句文集と、画集を、頂戴した。

 

実にすばらしい文集である。

秀句がキラ星のごとく輝いている。

ホトトギスから入って、自由律俳句に移行したとある。内村鑑三に傾倒されていたとか。

　釣ってきた長良川のシロハエを焼いたんです

エエなぁ〜

こんな句があるんだなぁ〜、

 

尾崎放哉……種田山頭火……森有一、

 

分け入っても分け入っても青い山　　　　　　放哉

もりもりあがる雲へ歩む　　　　　　　　　　山頭火

釣ってきた長良川のシロハエを焼いたんです　森有一

 

こんな並べ方は、当を得ないと思うけど、

森有一氏の句には、前二者にはない明るさがある。

しかし、自由律俳句というのは、こだわりがない分、ダイレクトで鋭い。

鋭すぎて、生半可じゃ付いてゆけない。

でも、森有一氏になら、少しは付いてゆける。氏の画集を観てそう思ったです。

まぁ、なんですな、スゴイ人というのは、居られるのですなぁ〜、

 

ＯＭどん！

なんなら、お見せしてもよろしいが、どうじゃ！

森○平どんは、貴君もご存知のはずだぞ。あの男前の、あの男じゃて。