実効支配　　

 

魚釣り島（尖閣諸島）に舟屋を建て、桟橋を構築し、国旗掲揚台を作り、パソコンやドコモ携帯電話が使えるように電気を引いてくれたら、わたし、かみさん連れて移住してもわかまわん。

愛艇「はまちどり」で島の周辺海域を常時巡回警備し、あるいは魚釣りなどして、実効支配の実をあげてみせよう。

 

できれば、以下の条件を認めてもらえたら、さらに好都合だ。

まず、「実効支配手当」を、お国から頂戴したい。

なにせ我々夫婦は、命を的に台湾と中華人民共和国を牽制し、対抗するのである。

日当、千円や一万円では引き合わん。せめて一日当たり十万円はもらわんとわりが合わん。

 

わたし、若い頃からの、年期の入った本態性高血圧症だ。

すぐにカッ！となる性分。敵撃退にうってつけの気短。もし怪しげなゴムボートが近づいたりしたら、断固、手のうちはみせん。しゃにむに追っ払ってくれる。

 

兵糧が必要である。

頻繁に、ビール・焼酎・野菜などの差し入れをお願いしたい。魚は自分で釣るから大丈夫。

かみさんはショートケーキが大好物である。これも頼む。

愛犬３頭も連れて行くが、彼等は、ササミ・ジャアーキー（干し鶏肉）が好物。

 

なにを隠そう、わたしは、ここで、好き勝手したいと思っておる。

ここに住んで、雑用から離れ、ひたすら著作に精を出したい。なんぞ書いてみたい。

もちろん、国民各位に向けて現地情報も発信する。

ただし有料配信のつもり。

無人島に住まっても、銭は貴重。使い勝手がいささか悪かろうが、わしゃ我慢する。

 

なお、

稼いだ金は、いわゆる所得であるから、日本国に所得税を納める。

ここで稼いだ金を、日本国の税法に照らし、応分の額を所得税として納める。

これこそ有効な金使いの見本。

わたしは、日本国の実効支配を世界へ示すため、島に赴任するのである。

 

遊漁者として、ここへ来る人は、わたしに入海料を払わねばならない。

わたしが徴収した入海料は、日本国の国庫へ納めるべき金。

私は日本国政府の仕事もする国家公務員ということになる。

わたしは、すでに、還暦を半分ほど過ぎ、国家公務員の定年をオーバーしているから、正規雇いが困難かもしれない。臨時雇いでもかまわん。

 

遊漁者が、台湾・中国のお方の場合は、外務省の許可を得、正当に入国手続きを済ませておいてもらいたい。わたしは厳しく査証の点検をするつもりである。

再度言うが、日本国の実効支配を示すため、わたしは島に赴任する。

 

　　海行かば　水漬くかばね　　　　　

　　山行かば　草むすかばね

　　大君の　辺にこそ死なめ　

　　かえりみはせじ　

 

エツ！

この歌、知りませんか！

かばね、

屍（しかばね）の意です。この歌を歌いつつ、ジイチャンらは戦い、そして死んだのですぞ！

合掌　(-人-)