情　報　　

 

南紀周参見漁港の、某信頼すべき筋からの情報によれば、今年は、カツオはアカンみたいである。

その某氏はカツオ・ケンケン釣りをあきらめて、目下、ジギング釣りに懲りつつあるそうだ。カンパチなんぞを釣っているらしい。

と、なると、近日・周参見へ見参しようからは、カツオ・ケンケン仕掛け以外に、カンパチ狙いのジグなども用意せにゃならん。

必要な仕掛けは増えるばかり。

 

信頼すべき筋の某氏とは、周参見の岸要釣具店・店主である。

この人、カツオ名人であって、わたしはこの岸要（かなめ）氏作の、ケンケン釣具を愛用しておる。

マリーナの営業マン・ヨシ○が、

周参見へ出向き、その彼に、昨日接着取材して得たのが、冒頭の情報。

情報は、ただちにヨシ○贔屓スジへ向け、一斉にメール発信された。

わたしも、受け手の一人。

 

釣りキチたちは、一斉に動き始めた。

もちろんわたしも。

わたし、

すでにカツオ・トローリングの用意はし終えていたが、ジギングの用意は抜かっていた。

手元のメタルジグを点検したが、南紀のカンパチ釣りには、どのジグが適当なのかいま少し情報不足。

もし、深場釣りなら、重いジグが必要。わたし、２００グラム以上のジグは１本しか持ってない。コリャいかん！急きょ重いジグを買い足さにゃならん。

必要ジグを持っていないという不安が急速に膨張する。

 

釣り人は、自分の用意した釣り仕掛けに、常に不安を持っておる。

釣り行き回数が頻繁であって、途切れぬ実績の積み重ねがある場合は別だ。

だが、通常は、いつも、これでエエのやろかと不安に思っておる。

最近のように、もう半年近く釣り現場から離脱していると、不安は膨張しきって、居ても立ってもおれん。

釣り人くらい、心定まらぬ連中はいないのではないか。

釣果情報の散乱のなか、心は千路に乱れ、右に左に大きく揺れ動く。

 

今日、マリーナで、アキ艇の艇長Ｏ氏と出合った。

氏も、忙しげな様子であった。わたし同様ヨシ○情報受信者のひとり。

社長族。秘書へ「ちょっと出かけてくる」と言い置いて、釣り心が揺れ動くままに、

マリーナへやってきたのである。

仕事途中の抜け出しであろう。見るからにせわしそうである。

だが、見るからに嬉しそうでもある。

ヨシ○情報に、釣り心が刺激されたのであろう。

「艇の燃料を満タンにしておいた」とのことだった。

補追
今日テレビＢＳ２で、周参見のカツオの放送があった。４月４日の録画分。上記の岸要氏が出ておった。