ペラ報告 

 

艇が完全に仕上がって、エンジン、ペラのマッチングは最高です。

未だ凪ぎ状態での速度検定は出来ていないけど、少し波ある状況下で、

エンジン3000回転時⇒21.5ノット

同   3300回転 ⇒25.0

同   3500回転 ⇒27.0

まだスロットルに余裕があり、最大で28は出るように思う。

 

エンジン音が、旧ペラ装着時に比べ、幾分穏やかになった感じだ。

旧ペラを卓上に置き、三翼の在り様を眺め比べると、微細な違いがある。

ピッチを強めるため、数回にわたりカップリングを行ったが、その影響ではなかろうか。ペラのユガミはいかに微細であっても許されるものではない。

思いきって、ペラを新調したが思わぬ大成功であった。こう上手く計算どおりに結果が出るとは思わなかった。

 

はやる気持ち抑えがたく、周参見へ突っ走った。カツオ狙いだ。

天気予報が気になったが、前後4日間の日程を組み、天気の変わりようによっては、内二日間の釣りのつもりであった。

で、結果、25・26二日間の釣りになった。

春の嵐に追い立てられた。

26日は、帰路、すっげぇ大波のなか、とうとう母港・高砂の播磨マリーナにたどり着くことが出来ず、明石港西隣の林崎漁港へ緊急避難した。

 

林崎漁協へ断りを入れた。

凪いだらすぐに出るから、こらえてぇ〜な、と。

実は、未だ、そこ林崎を離れられずに居る。海が凪がないからである。

林崎漁港は、港外を出ると、そこは明石海峡西端。西へ向かうにはそのまま沖へ突っ走りカンタマ瀬までは出て後、西へ転針する。で、ないと、一面が海苔網敷設海域だ。たまたま海苔網撤去時期でもあって、敷設状況が掴み難く、普段にまして、航行しにくい海域になっている。

 

今日、艇の様子確認に、林崎漁港まで陸路行って見たが、肌に当たる風が不気味である。超波敷を這い登り、海峡の様子を眺めると、カモメが一杯飛んでいた。カモメすなわち白い波頭。海は大荒れであった。

 

曰く、「待てば海路の日和あり」と。

明後日まで、艇の播磨マリーナへの回航は、待つしかない。

林崎漁港内のイケス際にくくり付けた艇が、かく言う「はまちどり」である。もしお閑ならご披見あれ。艇の様相、申し訳なさそうな風情があるが、これ、オーナー波平の気性でもある。海が少し荒れると正直怖いわけだ。

知らんお方には通じ難いが、世に、荒れた海ほど、怖い物はない。ただひたすらに、海路の日和を待つのみである。