究極の料理　　

 

少年の頃に還った気分で云々…と、いうけれど、

わたし、いまだにその頃から抜け出せずに、そのまま、そのへ、へたり込んでいるわけで、いまさら還るところなんか無いや！

気分はそうでも、体調の方は、そういうわけにも参らぬから難儀だ。

身体と頭との間に隙間ができ、そこへ金銭的な不足という味付けが加わるから、なかなかうまくいかないや！

 

うまくいかないとあきらめてばかりはしゃくだから、ときどきしょっちゅう挑戦するが、

今回は、ダッチオーブン料理に挑戦。

倉庫の隅からサビだらけの鉄鍋（ダッチオーブン）取り出し、これもまた倉庫隅から七輪取り出して、炭をイコシ、鉄鍋・ダッチオーブンを乗っけた。

鍋が熱くなったら、ゴシゴシ錆び落しをし、さぁ何ぞコレで料理しようという段になって、極めて現実派のかみさんが抵抗し始めた。

なんと、ここに、最大の抵抗勢力が居るのですね。

 

ガンとして、わたしの求める食材を出さん。なぜこうも激しく抵抗するかさっぱりわからんが、わたしとしても面白くない。

かってに、犬のオヤツ（鳥の乾燥モツ）と、冷凍ウドンと、タマゴ１ケ、冷蔵庫からかすめ取って、腹たちまぎれに鍋に入れた。

調味料はなにも加えない。これがダッチオーブン料理の特徴だ。食材だけの味わいを楽しむ究極の料理。

食材が少々いたんでいたとて、そんなことは目じゃない。ダッチオーブンのフタは分厚い鉄であって、鍋が強力な圧力窯になっている。よほど頑強なバイキンだって、これで蒸し焚きされたらたまらんだろう。

 

と、今、料理中であるけれど、突如雨が降ってきた。庭に七輪ごと料理中のダッチオーブンを置き去りにして、部屋へ逃げ込んだ。

で、こうしてパソコン打って遊んでおる。

雨が小止みになったら、庭へ出てダッチオーブンのフタを開け、料理の出来具合をみるつもりだ。ホッホッ、小止みになってきたぞ！