単　純　　

 

三菱自動車が売れないそうだ。７月は前年比６割減とある。

エッ！　６割も落ち込んだの！

と、思ったお方が多いか、

へぇ〜、あれだけ騒がれても、たった６割しか落ちなかったの！

と、思ったお方が多いか。

 

話は変わるが、すし屋が食中毒事件を出し、新聞などに報じられると、

それっ！と、そのすし屋へ押しかける通が居る。

きっと、客が減って、仕入れた上物のネタが放出されるであろうから、ここは食い得だと思ってのことだ。そうして、出かけて、またぞろ食中毒になってもた、なんて話聞かないから、きっと食い得だったに違いない。

 

何事かの不祥事があって、身内のものらが、事件あるいは事故の当事者の善悪・良し悪しを問わず、先ず、力になるべく寄り集まるのは、よいことである。こういうことがあって、良き人間関係は生まれ、平穏な世の中が期待できるってぇもんだ。なにもジェンキンス氏の例をここに持ち出すこともないわけだ。

 

が、しかし、

前年比６割減でもなお生き残れる対策を、三菱自動車がとったとする。株価下落はひどい様相をしめしているが、世間は、同社の生き残り自体は疑っていないかのような印象がある。

で、三菱自動車は６割減でも生き残れるとする。

と、なると、人員減や販売店縮小対策には、鋭意力が注がれようが、本来の製品に対する品質管理は放置されはしないか？だって、このままでも、４割は売り続けられ、会社はそれで存続なわけだから。

そんな短絡なことは言わんでほしい。と、なるだろうなぁ。

でも、そのような感じがするのは、わたしだけか？

わたしなら、…現にわたしは、自動車の買い替え時期を迎えているが…、三菱を買おうとは思わないもの。

 

４割とはいえ、誰が買っているのだろう。

身内の方々が、ミツビシグループが、下支えしているのではなかろうか。これって、間違いなく、いいことには違いないが、ひとつ間違えば、社会の平穏を逆撫ぜすることにつながるよね。わたし、そう思います。

前を行く車がスリーダイヤだと、フソーだと、やばい！って思いますよ。

僕かぁ、単純だからなぁ〜。