釣り下手　　

 

釣り好きであることと、釣り上手であることは、似て否なるものではなかろうか。

だって、わたし、釣り好きだけれど、上手じゃない。

朝目を覚まし、起きようとしたら、天井が回った。

二日酔いだ。

前夜の深酒がいけなかった。

 

フラフラしながら起き出し、着替え、玄関まで出てみたが、こりゃいかん完全に二日酔いだ。

車が運転できそうに思えない。

釣り行きをあきらめ、パソコン前に座り、ヨシ○に撮ってもらったデジカメ写真を、ホームページにアップする作業を始めた。

これが“愛艇「はまちどり」”である。

ページを開くと、写真が画面に開くが、題を付け忘れている。二日酔いのせいだ。

 

…と、このような作業をやっている間に、ズルズル時間が過ぎ、二日酔いが自然解消。

自宅を出発したのが午前１０時。沖へ出て釣り竿出したのがお昼の１２時。

沖へ出るにはでたが、気合は中途半端。二日酔いが抜け切っていない。

ポイント選びもそこそこに、当てずっぽうの無茶苦茶流でアンカーを入れた。

午後２時半までの釣り。

一度だけ、ドデカイ・シイラが呑ませ餌の小鯵を食って走った。

ずいぶん大きなシイラであった。

艇の後方３０ｍ辺りで食って、そのまま艇を大きく左側へ回りこみ、竿を立てるも振り向きもせず、ハルスをぶち切って去った。４号ハリスであった。

 

餌用に釣った小鯵が６匹あまりイケスに残っていた。これを持ち帰り、刺身に造った。意外においしかった。

 

確かに、釣り好きではある。

が、どう考えても、わたしは釣りが上手だとは言えない。

上唇、下唇を舐めるとショッパイ。全身汗だく。

 

充分に満ち足りた釣り行きの一日であった。