ダラダラ涙　　

９月７日・８日の火・水は、不定期の連休日であった。

７日は台風１８号が来襲し強風が吹いた。８日は晴れたが、嵐のすさびた気持ちが、未だ吹っ切れなかった。

終日自宅に謹慎し、おとなしくしていた。

「めだか釣り」が、７日の夜１１：１５〜、ＮＨＫから放映の予定であったが、台風ニュースが取って代わり、メダカは延期になった。

ＮＨＫ衛星第二放送で、昼間に、ジョン・ウエインの西部劇があった。

７日は、「勇気ある追跡」、８日は「オレゴン魂」。

ひところはゲイリークーパーの西部劇が、しばしば復刻放映されていたが、最近は、クーパーものは放映されないように思う。

わたしは、昔から彼・クーパーの大ファンであって、ジョン・ウエインは格落ちの感がある。

が、しかし、「勇気ある追跡」は、彼・ウエインが主演男優賞を得た作品だ。見ごたえがあった。

８日の「オレゴン魂」にも心を奪われた。

当然ながら、これら作品は以前にも幾度か観た事がある。なにせ３０年前の作品である。筋書きがわかっている分、筋にとらわれず、なかで交わされる会話の面白さを味わい楽しむことができた。会話のテンポは、日本の時代劇では決して味わえないものだ。カメラワークもこれに負けずテンポが速い。

７日も８日も、テレビ観賞の間、ビールを呑み、焼酎のお湯割りを楽しんだ。

酒がまわると常にまして涙もろくなる。二日とも、終盤になって、涙が出て止まらなかった。哀しくてのことではない。単純に感動したのである。

わたしは、最近、なにかにつけてすぐ感動し、涙をダラダラ流すようになっている。

流れる涙を別段止めようとは思わない。

涙を束縛したくない。涙にダラダラ流れの自由を与えたい。そう思うようになっている。