思った　　

新しい車を買った。嬉しくてたまらない。ウン百ウン十万円もしたが、嬉しさがこれに倍して大きいから、ぜんぜん散財した気がしない。

取扱説明書を繰り返し、繰り返し読んで、車本体も・オプション機器も、ほぼ完全にマスターし終えた。

今日は、“車幅の見切り”を研究した。側溝ギリギリに車を止める時、この見切りが役に立つ。運転席から見る左前方道端の見切りをマスターしょうとするわけだが、これがなかなか難しい。繰り返しやっているが、未だ、ぜんぜん自信が無い。

乗ったり降りたりして、つくづく車を眺めるに、誠に端正な車である。

大いに気に入っている。

ホンダの四輪駆動・ＣＲ−Ｖパフォーマー・２５００ｃｃ・フルオプション。

走っていると、時々、同型車に出会う。あぁ、あんな感じで、この車も走っているのだな、と思う。で、出会う都度思うのだが、なぜだかわからんが、この車は、時に大きく見えたり、また逆に小さく見えたりする。以前は、小さく見えることが重なると、やはり、もう少し大きな車を買うことにしようと思ったりした。

が、今、自分の車を観るに、とっても大きく感じる。乗ってみても結構大きい。

まぁ、大きく思える間は、不満なんて生じようも無かろう。

自分の見識の安易さを思う。

大小のことを言うと、一昨日釣ったハマチは、釣った瞬間“小さい”と思った。

７０センチにだいぶ足らなかったからである。

前回釣ったハマチは６８センチ強あった。この姿が目にこびりついていて、今回のが小さく見えたってこと。なんの、なんの、みな立派なハマチであったのに。

何匹釣っても、わが家で食べるのは１匹である。その他は、喜んでもらえそうなお宅へお届けする。一昨日は、かみさんがパッパと造りさばいて、複数軒へお配りさせていただいた。感じでは好評だったみたい。

「おい、淡路の“鹿の瀬”でパッパが釣ってきたのや、と言うてくれたか？」とわたし。

「アッ、忘れた」と、かみさん。

“鹿の瀬”の何たるかが、かみさんには解っておらんようだ。幾度言って聞かせても、ダメだ。

鹿の瀬のことを思いつつ食うと、刺身も一味違うのに、と、いつも思う。

こんかいもまたそう思った。