体　型　　

スポーツをやっておられるお方の体型だけど、

柔道は柔道の、卓球は卓球の、テニスはテニス、ラグビーはラグビーの体型になるみたい。

いずれの場合も、女性の進出が目覚しいが、女性の場合は判断がしにくい。どの種目も体型はさほど変わらない。あれっ！ラグビーに女性のチームってあったかな？

で、釣り師の体型だが、

まず顔が漁師的日焼け顔だ。

潮でこんがり焼くから陸の日焼けとは趣が違う。

一見しただけで、潮焼けだってわかると思う。

ついで体型の方だけど、

釣りの場合は、取り立てて言うほどの特色ある体型にはならんようだ。

と、いうことは、スポーツと言うほどスポーツ的でないってことかな。

ただ、最近のジギング釣りは、これは疑いも無くスポーツです。

重いメタルジグ（通常、６０〜２００グラム）を、海底まで落とし込んではワッセワッセ巻き上げる、この繰り返し。いっときの休みも無く、波に揺れる船上で、一日中ワッセワッセやる。

一口にワッセワッセと言うけれど、やり方がいろいろあって、リールを３回早巻きして竿を大きく１回シャクル。あるいは４回早巻きしてガックンガックンとハズミをつけてシャクる。シャクらずに遮二無二巻く等などの技術があり、ジグの形状や重さとの兼ね合いをはかりながら体力の続く限りワッセワッセやる。

この釣技は、慣れぬ者がすると、十回ともたない、続かない。すぐにへばる。先日、妹の旦那と一緒に沖へ出たが、彼は自家菜園の土いじり派。そのような体型。わたしを真似てジグをシャクったがすぐにへばった。鍬（クワ）と竿とは違いますわ。

だから、わたし、時化で沖へ出られないときは、家でダンベル両手にワッセワッセの稽古をする。波平体操です。竿を持ったときの腕の位置を想定し、ダンベルを上げ下げしつつ、リール早巻きの仕草を繰り返す。この波平体操は下手すると腰を傷める。腰をしっかり決めて、ひざを少し曲げて、要するにその格好で腕っ節と腰を鍛える。

きついですなぁ〜、毎日やれば良いのだが、なかなかそうはいかん。

要するに、釣り行き前日の気合の先走りと、その予定が時化で流れたときの気持ちの持って行き場が、この波平体操だってこと。

でも、いつも、いつも釣り行き計画があって、結果、何とはなしに、ダンベル上げ下げの機会が続いているってこと。だから、わたし、最近は、沖で、一日中ワッセワッセやっても平気になってきた。

ビール瓶２４本入り箱を持った時、アレッ！と、思った。思っていたより軽かった。

これ、きっと波平体操の成果でしょうね。最近の釣り師の体型は、酒屋配達員の体型になっとるのではないか。

あのね、

右手中指の、第一関節と第二関節の間の人差し指側の腹に、タコができました。ジギングの際のしゃくりタコです。ここがリールに摺れるのですわ。

ちょうどペンタコと同じ位置。大昔、ここにタコが出来ていたことがあったような気がして、鉛筆を持ってみたら、やはりこの位置ですわ。