三連休のいろいろ　　

 

三連休の中日だ。昨日の金曜日は建国記念日。今日は土曜日。明日は日曜。合わせて３連休。

だが、わたしには、関係ない。わたし、毎日が日曜日。

 

午後５時前、義弟チカどん夫婦がやってきた。

彼ら夫婦は、姫路の奥の、イノシシが住むような奥深い田舎に住んでいて、ときおり山から降りてくる。ときにはわが家へもやってくる。今日は、わが家近くに用があったようだ。その帰りに立ち寄ったらしかった。

既に酔っ払っていて、かみさんのマーが運転するする車から、ふらふらしながら降り立った。

 

わたしはタバコはやらない。

わが家へ入るなり、彼はタバコの灰皿が無いという。灰皿を出せという。どこかへ仕舞い込んではあるが、どこだったかわからない。彼は、勝手にあちこちを探し、とうとう灰皿を見つけ出した。

 

彼とは、正月に、かみさんの実家、すなわち彼・チカどんの生家で会って以来であった。そのときは、わたしの方が先に酔っ払っていて、彼が、居間でタバコを取り出すや、

「チョット待て！タバコを吸うなら、外で吸うがよろしい」と、わたし、彼を制した。

「タバコをやらない者らの前で、平気でタバコを吸うようでは、おぬし、社会の常識が疑われるぞ。嫌がられるぞ！気をつけるがよろしい」と、わたし大声で彼を制した。

 

が、今回は、わたし、シラフであった。彼が先に酔っ払っていて、もはや彼を制することは不可能であった。もし、わたしが、彼のタバコを制すると、この上ないキツイ言葉を発せざるを得なかろう。わたしは黙っていた。

彼は、相当深酔いしているようであった。聞けば、昼過ぎから延々と宴席が続いていたようだ。義理がらみの宴席をようやく抜け出て、ホッとして、やたらタバコが欲しくなったのではなかったろうか。

 

彼は、手土産に酒を下げてきた。わたしは、早速それを開け、湯飲み茶碗へ注ぎ、三杯ばかり一気にグビグビ呑んだ。彼はタバコ。わたしは冷酒。似た様なことだった。

アルコール度数のキツイ原酒であった。酔いが一気に回り。ごろりと横になり、わたしはそのまま寝てしまった。

起きたら、彼ら夫婦は居なかった。帰ったあとであった。

義兄さんは呑み過ぎると彼は言ったということである。

部屋に、タバコの匂いが残っている。

シラフに戻って帰ったということである。