究極の経営　　

 

今の、多くの日本人にとって、宗教は、縁遠いものではなかろうか。

と、おなじように、

天文趣味も、多くの日本人にとっては、マイナーなもの。

多くの日本人たちは、神仏を忘れ、空を仰ぐことを、忘れておる。

おれも、その一人。

 

宗教と天文趣味とを並べたのは、両者がなんとなく似ているから。

宗教は難しい。が、空は、観るだけならタダ。

 

天に、神様が、お住まいだなんて、本気にできない性分だ。

が、しかし、現に天を仰いで、星々をしばし眺めると、摩訶不思議な気がして、なんとなく敬虔な気持ちになるわけである。

 

釣友のｂどんが、そんなわたしを見て、

「現役経営者のうちは、考古学はいいけど天文学には興味を持つな…」

と、死んだじいさんが言った、と、言う。

至言だ！

彼は、さる企業のトップ。

天文学（趣味）にうつつを費やしていたら、会社はつぶれる。

太陽は、いつだって東から昇り、西へ沈むに決まっている。

振り出した手形・小切手は、いつも無事落ちるとは決まっておらん。

 

ｂどんは、もう一言、

「ちなみに、釣りと、女遊びは、じいさんのお勧めでした。どちらも経営の参考になるって」

“地合い”と“人心”の把握ってことか。竿尻は柔らかくやさしくあつかうって感じかな。

 

残念ながら、わが家は、父方にも母方にも、じいさん・ばぁさんは居なかった。私はぜんぜん出会っていない。

父も、十年前に、なぁ〜んも言わずに死んでしまった。

 

フトンをなるべく窓際寄りへ敷く、

仰向いでは天井板代わりに、空の星々を眺め、

寝返り打っては、枕元に置いた「メダカ鉢」のメダカらと遊ぶ、

これってある種の老後経営術。究極の経営。…隠居のたわごと。

☆★ 

また、５０００円の入札に失敗した。無視されてもた。

最低制限価格ってなんのこと？

せっかく買って差し上げようと言っておるのに、売り渋るなんぞはなっとらん！　<`〜´>

 

＜応札対象望遠鏡必要仕様＞

赤道儀付き・パソコン接続可・微動装置（出来れば自動式）付き・倍率５００倍以上・中古大古でも可・ただし価格５千円まで、

待てば海路に日和あり、あわてなくても星は落ちない。銀河鉄道発車待ち、