ヒジたたき　　　　　　（７月１８日）

 

月齢１７日。大潮日。午前中は淀んでいた潮が、正午過ぎから勢いを増し、魚の喰いが立った。キスが４０尾。最大は２５センチ。これはわたしのキス最長寸記録。

 

大物キスのことを釣り用語で“肘（ひじ）叩き”という。念のため自分の肘の長さを測ると、なんと２５センチ。納得納得。ただし、測ったのは手のくるぶしからヒジまでの長さ。

 

しかし、現実には、手のひらに握りこむ魚体部分があるから、魚寸２５センチでは、尻尾はヒジまでとどかない。すなわちヒジは叩かない。

ちなみに手のひらを握ってゲンコツを作り、寸方を測ると８センチ。２５＋８＝３３センチのキスなら、我がヒジを打ち得る計算になる。

 

それにしても、キスの顔は好かん。性格も、こましゃくれた得手勝手な性格みたいで可愛くない。釣り師をバカにしているのではないか。あの目はおっさんをなめている目だ。

 

２５センチのには腹に卵があった。と、いうことはご婦人である。かかぁのドングリ目だ。

 

補記

本命（狙い）はマアジだった。しかし、マアジはまだいつもの瀬には回って来ていなかった。要するに、今日のキスは外道というわけである。こうキスばかりじゃワシャかなわん。